アニメを先に観るか、原作ラノベを先に読むか

エンタメ

ラノベのアニメ化

今やクールごとにすごい量のアニメ作品が放送されていて、見る側としては選ぶ楽しさとシンドさ(?)があります。テレビアニメだけでなく、Netflixなど配信専用のもあったりして、昨今のアニメシーンは益々盛り上がっているようです。

アニメのストーリーは、原作がライトノベル(ラノベ)だったりするものが多いのはよく知られています。ライトノベルで人気が出た作品がアニメ化される・・・といった流れは、「ソードアート・オンライン」など人気アニメとなった作品ではよくあるパターンです。

ここでよくあるのが、「原作派」と「アニメ派」の違いが出てくるケースです。原作ラノベを先に読んでいて、後からアニメ化作品を観た人と、アニメ化された作品を先に観て、そのあとで原作ラノベを読む人にはそれぞれ異なった感想と主張が生まれます。

どっちを先に観る(読む)べき?

私たちはこうしたメディアミックスされた作品を観る際、どちらを先に観るか読むか、という選択をします。

結論としては、「自分の好きな見方で楽しめばいい」となってしまうのですが、それだと身も蓋もないので、それぞれのいい部分、悪い部分を比較しながら、考えを整理していきます。

どちらかを選べば、逆は選べない

ここで大事なのは、

「先に目にする作品は、その後一生変えることはできない」

という点です。

大袈裟な表現ですが、人の記憶を後からいじることができない以上、私たちは「最初に観たもの」の先入観を持って、「次に観たもの」の感想を持つことになります。

例えば、アニメ化された作品を最初に観ると、キャラクターの絵や声やイントネーションなど、多くの視覚情報、聴覚情報がインプットされます。その後に原作のラノベを読むと、そこで出てくる話を読みながらイメージするのは、アニメで提示された世界になります。そしてそれは、良くも悪くも、アニメ化というプロセスを経て脚色された作品のイメージを手放せないことになります。

大抵の場合、アニメ化の際には、尺などの都合により原作のストーリーを一部省略したり、改変したりします。声優さんのキャスティングや、作画、背景、アニメーションの付け方によって、元々原作にはない要素が付加されたり、削られたりする場合も往々にあります。アニメはとても手軽に観れる反面、そうした二次情報的な側面があることも事実です。

一方で、原作はほぼ、作者が描く作品そのままです。物語の長さや、セリフや文の表現など、読み手はその全てをそのまま受け取り、さらに数枚の絵からその世界、キャラクターの動き、声などを想像しながら読みます。これはアニメを観るのと比べれば、読み手としては少し労力が入りますが、それが楽しさであるという側面も魅力です。その後アニメ化されたのを観ると、「これはうまく表現されてるな」とか、「これは自分のイメージと違うな」といった感想が出てきます。(それを楽しめるかどうかも、読み手次第です。)

※ちなみに最近始まった「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は小さい頃に漫画を読んでました。今回の時代を超えたアニメ化、とてもいい出来だと思ってます!

まとめ

ラノベ原作の作品がアニメ化されたものについて、どちらを先に観る(または読む)すべきか、というテーマについてまとめてみました。

これは「ラノベ > アニメ」以外の関係にも当てはまることで、「ラノベ > コミカライズ」でもそうだし、「小説 > 実写映画」にも同じことが言えます。

私たち読者や視聴者にとって、それぞれいい面があります。ただし、どちらかを選べば、その作品に対する感想やイメージといった、二度と手に入らないものを選択することにもなります。

だからこそ、自分が楽しみたい鑑賞スタイルで楽しみ、他の人ともそれぞれの見方をシェアしたりしながら、「自分はこう観た!」というあなた自身の体験を大切にするのが良いのではないでしょうか。

過去の名作も、これからの新作も、素敵な作品に出会えるのがまだまだ楽しみです!

【本日のオススメ本】

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

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