「ラットレース」の意味の英・和Wikipedia比較

ノウハウ

Wikipediaも英語版と日本語版で内容が違う

普段の調べ物で便利に使えるWikipediaですが、同じ言葉でも英語版と日本語版で書いてある内容が違ったりします。

一般的に、元々英語の言葉が元ならば、英語版の方が詳しく書いてあるようです。

rat race

「ラットレース」という言葉は、ロバート・キヨサキさん著の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで知っている方も多いと思います。

よくハムスターの小屋に置いてある、回し車で走っている姿が思い浮かぶと思います。

これを現代の多くの人の生活に喩え、「仕事をして稼ぎ、物を買って消費するような、消耗するだけの終わりのない動き」を表現しています。

英語版と日本語版を引用して比較

「ラットレース」の項目を、日本語版と英語版のWikipediaで比較してみます。主要な部分を抜粋したのがこちらになります。

まずは日本語版から。

ラットレース(英語:rat race)とは、働いても、働いても、一向に資産が貯まらない状態のことである。
働いても、働いても、一向に資産が貯まらない様子が、回し車の中で、クルクル回っているネズミに似ていることから定義されていると、ロバート・キヨサキが自著「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で語っている。
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というパーキンソンの第2法則とも、内容がよく似ている。
対義語として、「ファーストトラック」という言葉がある。これは、足踏みしているラット達を尻目に、横の高速道路を早いスピードで疾走している様子が、資産が資産を生み続ける様子によく似ていることから名付けられている。

ラットレース - Wikipedia

内容は、「金持ち父さん貧乏父さん」に出てくる意味をそのままで書いていることがわかります。

一方の英語版はこちらです。私の方でGoogle翻訳を元に意訳した文も添えました。

A rat race is an endless, self-defeating, or pointless pursuit. The phrase equates humans to rats attempting to earn a reward such as cheese, in vain. It may also refer to a competitive struggle to get ahead financially or routinely.
The term is commonly associated with an exhausting, repetitive lifestyle that leaves no time for relaxation or enjoyment.

ラットレースは、終わりがない、自滅的な、無意味な追求のことを言います。この言葉は、人間をチーズなどの報酬を獲得しようとしているネズミに喩え、それが無駄に終わることを意味します。それはまた、お金や日々の生活を向上させるための熾烈な競争を指す場合もあります。
この用語は一般的に、リラックスしたり楽しんだりする時間がない、疲れ果てた反復的なライフスタイルに関連付けられます。

使われ始めた由来についても詳しく書かれています。

The earliest known occurrence is 1934. In reference to aviation training a rat race was originally a “follow-the-leader” game in which a trainee fighter pilot had to copy all the actions (loops, rolls, spins, Immelmann turns etc.) performed by an experienced pilot. From 1945 the phrase took on the meaning of “competitive struggle.”

最初に使われたの1934年だと知られています。航空訓練に関して、ラットレースは元々、訓練生の戦闘機パイロットが、経験豊富なパイロットの行うすべてのアクション(ループ、ロール、スピン、インメルマンターンなど)を習得する「フォローザリーダー」ゲームでした。1945年から、この言葉は「熾烈な競争」の意味を帯びてきました。

言葉の歴史についてです(長いです)。

In an analogy to the modern city, many may see citizens, as rats in a single maze, expend a lot of effort running around, ultimately achieving nothing meaningful either collectively or individually. This is often used in reference to work, particularly excessive or competitive work; in general terms, if one works too much, one is “in the rat race”. A key aspect of the rat race is being inflicted on the individual by uncontrollable outside forces such as researchers in the case of literal rats in a laboratory maze, or the inherent logic, pressures and incentives of contemporary businesses and society (e.g. productivity, acceleration, status). This terminology contains implications that many people see work as a seemingly endless pursuit with little reward or purpose (cyclical commute between home and work, akin to a rat running in circles or in a hamster wheel).

現代の都市と同様に、多くの人は市民を1つの迷路の中のネズミのように走り回って多くの努力を費やし、最終的には集合的または個別に意味のあることを何も達成しないと考えるかもしれません。これは、仕事、特に過度の仕事や競争の激しい仕事に関連してよく使用されます。一般的に言って、働きすぎると「ラットレース」になります。ラットレースの重要な側面は、個人が一方的に受ける外圧(実験室の迷路にいるネズミを扱う研究者、または現代のビジネスや社会に固有の論理、圧力、インセンティブなど)によってもたらされることです(それは例えば、生産性であったり、成長速度であったり、社会的ステータス出など)。この用語には、多くの人が仕事を報酬や目的がほとんどない一見無限の追求と見なしているという意味が含まれています(家と仕事の間の周期的な通勤、輪になって走っているネズミや回し車に似ています)。

Rat race - Wikipedia

主要な部分を抜粋してご紹介しましたが、ソースのページを見れば分かる通り、英語と日本語では情報量とその内容にかなりの差があることがわかります。

まとめ

私たちは言葉の意味を正しく理解して、適切に解釈し、使っていかなければいけません。

特に英語などの外来語は、日本語訳が本当に正しいかどうかにも注意する必要があります。

(余談ですが、学生時代に、英単語の勉強で「英英辞書」を引くように教わったのも納得できます。よりネイティブのニュアンスを掴み取ることに近づけるからです)

今はネットで情報が溢れていますが、私たちが普段みているのは日本語というマイナーな言語で書かれている情報がほとんどではないでしょうか。意味を深掘りしたい言葉は、ぜひネイティブの意味を調べてみてはいかがでしょうか。

【本日のオススメ本】

Rich Dad Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids About Money That the Poor and Middle Class Do Not! (English Edition)

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