矛盾してること

ノウハウ

インフルエンサー

個人で世の中に大きな影響力を持つ人が増えてきました。

これまではテレビ、新聞、ラジオなどのメディアが圧倒的に影響力を持っていましたが、相対的にそのバランスが変わってきています。

そして彼らはいろんなことを言います。

時にそれは矛盾しています。一体何が正しいんでしょうか?

巷でよくある「矛盾する主張」について、私なりの答えを考えてみました。

矛盾する主張

「しっかり寝ろ」 V.S. 「寝ないで努力しろ」

私は、しっかり寝た方がいいと思っています。

睡眠時間を削っても、活動に支障のない「ショートスリーパー」と呼ばれる人はごくわずからしく、普通は寝ないとどんな活動もパフォーマンスが下がります。

成果を出したいなら、ちゃんと寝るべきだし、きちんと成果を出せる人は時間管理を上手にやって睡眠をしっかり確保しているようです。

「貯金なんかしないでカネ使え」 V.S. 「堅実に財産を作れ」

私は、堅実に財産を作ることが大切だと考えます。

お金をため込んであんまり使わない人って、割とごく一部ではないでしょうか?

それよりも必要以上に使ってしまい、なかなかお金が貯まらない人が多い中で、「上手な使い方」「上手な貯め方」を啓蒙していくことが必要だと思います。

「いろんなことをやれ」 V.S. 「一つのことを極めろ」

これは実は矛盾しておらず、両方やるべきだと思っています。

一つのことに集中するのって、効率はいいかもしれませんが、リスクも高い行動です。いろんなことを少しずつ試し、その中でここぞというモノを一点集中していく、というやり方が理に叶っていると思います。

「好きなことを仕事にしろ」 V.S. 「仕事は仕事で割り切れ」

私は好きなことを仕事にした方がいいと思っています。

ただ好きに遊んでいれば仕事になる、という甘いモノではないのも事実です。大事なのは捉え方で、その仕事に自分の好きな要素を見出せるか、が重要になってくると思います。なので、仕事は仕事だから・・・と、好きでもないことに人生の大半の時間を使うのは勿体無いとも思います。

「学校の勉強は無駄」 V.S. 「学校の勉強も大事」

これは圧倒的に後者です。ただし勉強の仕方次第ではやはり無駄になってしまいます。

非常に面白い授業のできる先生に教われたらいいよね・・・となると、それは学校ガチャや先生ガチャになってしまいます。これは言いにくいことではありますが、日本には多くの先生がいて、やはりそのスキルもピンからキリまであるでしょう。

しかし学問は長い歴史で体系化され、私たちの社会でどこかしら役に立つものばかりです。専門家にならなくても、知識を得ておくことは決して損にはなりません。自分から学んで、面白さを見つけていくことで、学校の勉強は自分の力で有意義なモノにできます。

「努力は必ず報われる」 V.S. 「努力しても無駄なことある」

私は努力しても無駄なことがあると思います。世知辛いようですが、なんでも努力すればいいってものではないと思っています。

現実問題、いっぱい努力をして報われなかった人や、そんなに努力しなくても成功してしまう人のバラツキは様々です。頑張った人や正しい人が平等で公平に報われる・・・という世界であったらいいのですが、残念ながらこの世の中は理不尽なことだらけです。

じゃぁ努力は無駄か?と言われると、それも違うと思います。確率的に、効果が期待できそうなことに努力を投下する、そして結果を冷静に観察する、このプロセスしか私たち個人が介入できることはありません。報われるか無駄になるかは結果論でしかなく、それでも尚いい結果の確率を高めたいならば、努力をするしかないのではないでしょうか。

まとめ

結局どれが正しいんでしょうか?

それは自分一人一人で考えて、自分の答えを見つけていくしかありません。

それが難しければ、心底信用できる人を一人見つけて、まずはその人の意見に身を委ねてみるのも手です(もちろん、それによる失敗のリスクは当然覚悟します)。

多くの情報と多様な価値観が「可視化」されてしまっている現代で、自分の人生の責任を取れるのは、自分しかいません。でもしっかり考えて選べば、それも楽しいのではないでしょうか。

(ちなみに、身の回りや世界のあらゆることをこれだけ自分で考えさせられる時代に置いて、哲学を学ぶことの意義はかなり大きいと思っています)

【本日のオススメ本】

14歳からの哲学入門: 「今」を生きるためのテキスト (河出文庫)

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