悩みを話せる友達
人は誰しも悩みを持っています。
悩みの程度は人やその状況によってそれぞれだと思いますが、誰にでも大っぴらに言えるようなものはそんなに大きな悩みではないでしょう。問題はもっと内面的なものではないでしょうか?
ツイッターとかでは言えないような、ちょっと繊細な悩みに多くの人が困っています。そしてそれをどうにかしたいと思い、誰かに打ち明けたりもするでしょう。
もし、あなたが、親しい誰かから悩みを聞いたら、どうするべきでしょうか?
親しい人や友達が困っていて、力になりたい!そう思う優しいあなたのために、この記事が少しでも参考になればと思います。
※これはあくまで、私の個人的な考えです。
結論:何もしない
結論としては、何もしない、というのが正解だと思っています。
薄情に感じるかもしれませんが、私はこうします。
もっと正確に言うと、「何もしない」ではなく、実際は『何もできない』と思います。
もう少し詳しく掘り下げて行きます。
『なぜ』悩むのか
悩みのタネは人それぞれです。
その人の考え方や人間関係、状況などによって、悩みはその人自身が作り出します。
例えば、学校の成績がそれぞれ同程度よくないA君とB君がいたとします。
A君は親が厳しく、さらに繊細な性格なので、成績が悪いと親に申し訳ないと思い、悩んでしまいます。
一方のB君は、親もおおらか、本人もとても明るい性格で、成績が悪くても気にせず楽しそうにしています。
このように、悩みを生み出しているのはその原因だけではありません。原因は一つの要素であって、他にも様々な要素が重なり、その人自身が悩みを生み出しています。
本人は『その悩みをどうしたい』のか
では次に、本人が悩んでいたとして、その悩みをどうしたいのかを考えます。
「悩みを解決したい」と思っている人が大勢だ、というのは否定しません。悩んでいる状態というのは苦しいので、そこから解放されたいという気持ちもあるでしょう。誰かのアドバイスによって悩みが解決できる場合もあるかもしれません。ただ、その解決方法は画一的に決められるものではなく、様々な状況によって異なります。
果たして、相談を受けたあなたは、的確なアドバイスを出せるのでしょうか?
また、意外と、解決せずにそのままにしておきたい場合もあると思います。
悩みがあった方がいい、と言うのは少し不思議かもしれませんが、悩んでいる状態というのはその人にとって都合がいい場合もあります。
『解決できない悩み』を持っていると、それが何かをしない言い訳にできたりもします。
例えば、生まれつき背が低いことに悩んでいるC君がいたとします。C君はスポーツが好きでした。でも、多くのスポーツでは身長が高い方が有利で、低い方が不利になる場合が多いです。なかなか好きなスポーツで活躍できないC君にとっては、
「僕は背が低い、だからスポーツでは不利であまり活躍できない。もっと背が高かったらなぁ」
と悩むことになります。
この悩みに解決方法はあるのでしょうか?
そもそも、C君はこの悩みを解決したいのでしょうか?
背が低くても活躍しているスポーツ選手はたくさんいる、という事実は、きっとC君にとって不都合でしょう。そして、C君にとっては、自分が背が低い方が、現状を納得する上で都合がいいはずです。
さて、そんな悩みを聞いたあなたができることは・・・・?
まとめ
以上、誰かの悩みに対しては『何もしない』と言う考え方のご紹介でした。例えに出したものはあくまで一例です。悩みには色々なものがあり、適切な対応はその都度違うことを改めて申し上げておきます。
もちろん、何か自分にできることがはっきりしていて、それが悩んでいる本人も本当に望んでいることなら、してあげるべきでしょう。
ただ、一番に考えなければいけないのは、「悩んでいる人が本当はどうしたいか」です。悩んでいる友達や親しい人が、本当に望んでいることを軸に考えることだけは外してはいけないでしょう。さもなければ、悩みを聞いて、解決策をアドバイスをするという行為が、結果としてはマウントをとっていた・・・ということにもなりかねません。
悩みは聞いて、受け止める。それだけでも、悩みを打ち明けてくれた人にとっての意義はあるのではないでしょうか?心理学やカウンセリングの専門家でもなければ、それ以上のことは自分を過信せず、ただ心を寄り添うようにするべきだと思っていますし、そうするよう私は心がけています。
【本日のオススメ本】
コメント