【楽譜】「Aメロ、Bメロ・・・サビ?Cメロ?」セクションの呼び方に決まりはある?

音楽総合

ポピュラー音楽の曲のセクション

私たちが普段よく聞く曲(歌)は、いくつかのセクション(区切り)で出来ています。

普通にカラオケでも、「ヤッベェ〜サビ以外のメロディあやふやだわwww」みたいな会話で、曲のセクションについて話したりすると思います。

ではそのセクションって、一体どういう決まりで名前がついているんでしょうか?

クラシック界隈ではきちんとした形式の決まり事があるようですが、いわゆるポピュラー(普段よく流れる音楽)では、これはどうやら、私たち音楽家でも「統一したもの」がなさそうで、少々厄介です・・・・。

慣習で使っている?

様々なミュージシャンや、書籍、記事、ソフトウェアなどでセクションをさす言葉が使われますが、そこに厳密な定義は無いようです。

人によっても、ジャンルによっても、音楽や楽譜を作るソフトによっても、その呼び方が様々なので、時々混乱することがあります。

今回は、一つの答えではなく、あくまで「よくこういう風に使われるよね」というのを一覧にまとめてみました。

セクションの呼び方一覧

一般的なもの

Intro(イントロ):イントロダクションの意味で、曲が始まる部分のことです。

A,B,C,D…:Aメロ、Bメロ、などと読んだり、譜面では単にアルファベットを四角く囲んでA,Bと表記したりします。

Sabi:サビとは一般的に、曲の中で一番盛り上がる箇所です。(これをCメロと表記したりする場合もあります。)また、ロックやポップスでは、いきなりサビから始まる曲もあり、これを頭サビと読んだりもします。

Inter:インター、間奏などと呼びます。1コーラス(曲が始まって、A、B、サビとひと段落ついたところ)から、次の2コーラス目にいく途中の部分を指します。

Solo:ソロとは、広い意味では間奏に当てはまりますが、主にロックやポップスでは、ギターや鍵盤など、メインとなる歌以外の楽器がリード(旋律)演奏をする部分を指します。

Soli:ソリとは、ポップスではそれほど頻繁に出てきませんが、これは複数のパートがリード演奏をする箇所を指します。

Ending:曲の終わりの部分です。英語としてより正しいのはこのエンディングという言葉だとは思いますが、一般的には次のアウトロがよく使われるようです。

Outro:outとintroから合成された造語(wikipediaより)出そうで、アウトロと読みます。曲の終わり部分のことを指します。

Verse:ヴァースとは、いわゆる平歌(ひらうた)の部分で、サビ(後述のコーラス)と対比して主にAメロ部分のことをいうようです。

Bridge:ブリッジは、ヴァースとコーラスの橋渡し、という意味で使われるようで、主にサビ前のBメロ部分のことを指すようです。

Chorus:コーラスとは、いわゆるサビの部分の意味として使われます。「1コーラス」とかいう場合のコーラスとは意味合いが違ってくるので、これも少しややこしいですね。

特定のジャンルで使われるもの

ここからは、特にEDM界隈でよく使われるものをご紹介します。

Break:ブレイクとは、一旦曲が止まったかのような演出をして、聴いてる人をハッとさせ、次の展開を予感させるような箇所、のことだそうです。

Buildup:ビルドアップとは、サビ前の盛り上がりのことで、一般的にはBメロあたりのことを指すようです。ただし、EDMではサビに向かっての盛り上げを徐々に作っていき、サビでドッカーン!みたいな演出をすることが多いので、特にこの呼ばれ方がされているみたいです。

Drop:曲中で一番盛り上がるところ、つまりサビのことを指すようです。英語のWikipediaではこう書かれています。

A drop or beat drop in popular music, especially electronic dance music styles, is a point in a music track where a sudden change of rhythm or bass line occurs, which typically is preceded by a build section and break.

リズムやベースラインが突然変わるところ、みたいな説明です。

わーさーが独自に使っているもの

【Open(オープン)】

Opening(オープニング)の意味でこの言葉を使っています。曲の出だしで、イントロが二段階になっているような場合に、前半をOpen、後半をIntroと分けています。さらに出だしからサビに入るような曲も、「サビ頭」「頭サビ」などと言われることが多いですが、私はOpenと呼んでいます。

もちろん、この呼び方を使っている人を他に知らないので、自分で制作するプロジェクトの中だけで使ってますし、人とやりとりするときにはこの言葉は使いません(伝わらないと思うので)。

セクションの呼び方も厳密な定義は難しいですが、「自分がわかればいい」場合と、「人と認識を共有しなければいけない」場合とで、臨機応変に使い分けていく必要がありそうです。

まとめ

音楽の表現はとても自由なので、セクションの作り方や構成、呼び方に厳密な定義を当て嵌めるのは難しいでしょう。

それでも、ある一定の様式に沿って作ると多くの人が聴きやすくなるのも納得できます。

規定のようなものを踏襲するか、敢えて壊しにいくか、作り手は常に考えるべき命題なのではないでしょうか。

曲作りの参考にしていただければ幸いです!

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