よくある質問
DTMに関する情報をwebで漁っていると、このての質問はすごく多く見かけます。
DTMをやるとき、楽器(特にギター、ピアノ)は弾けた方がいいのでしょうか?
打ち込みはMIDIキーボードなどを使ってサクサクできたらいいですよね。そしてギターは打ち込みだとなかなかリアルな感じにならないから、自分で弾いて録音できたら最強ですよね。
でもどちらも、なかなかスグには上達しない・・・これは頑張って練習して、ある程度でも弾けるようになっておくべきでしょうか?それとも作曲に専念した方がいい?
結論:ギターとピアノが弾けた方がいいです
一概には言えませんし、どちらかor両方弾けなくても良い曲を作っている方はたくさんいらっしゃると思いますが、弾けた方がいいことは間違いないと断言できます。ピアノ(鍵盤)が弾けた方が爆速で打ち込みできます。ギターも奏法や音の並びなどの知識がつくし、生録でトラックを作った方がいいのは間違いありません。
論点:リソースをどこに割くべき?
この問いの裏に隠れる心理は、「多分弾けた方がいいけど、練習するのは大変だし、時間もかかるから、弾けなくても大丈夫、だったらいいのになぁ・・・・」という考えです。お気持ちはすごくわかります。が、しかし、結論はどちらも弾けた方がいいです。
なので議論はもう少し先に進んで考えた方がいいでしょう。
つまり、ギターやピアノの演奏に自信がないのであれば、それがどれくらい弾けるようになると、DTMをやる上でどのくらい都合がいいのか、そのリソース配分を自分で考えるべきです。
例えば、ピアノなら、単音のメロディーをテンポ180くらいまでの曲ならリアルタイムで打ち込みできる、レベルを目指すとします。スケール練習などで、右手だけを練習すれば、自分が現状どのくらいできて、どのくらいを目標に練習すればいいかがわかります。もっと進んで、両手を使ってピアノバッキングもテンポ150くらいまでならリアルタイム入力したいとすれば、一般的なコードは瞬時に両手で弾けて、さらに曲に合わせたバッキングパターンも覚える必要があります。今の自分の実力から、その目標までどれくらい差があるのか考えたり、先生について相談するなどすべきでしょう。
ギターはさらに大変です。パワーコードのバッキングくらいなら、多くの人が数ヶ月の練習でそれなりに弾けるようにはなると思います。ですが「カッコいいギターソロをとる!!」というような目標を立てると、曲のテンポに合わせてリードギターでフレーズを考えて音色やニュアンスをコントロールして・・・、と、まさにギターのレコーディングをすることになります。これが簡単ではないので、プロのギタリスト(スタジオミュージシャン)のレコーディングという仕事が存在します。作曲の中でギターを入れる目的のために、自分自身がプロギタリスト並のスキルを手に入る・・・と、考えるのはすごく危険です。
このように、自分が欲しいと思っているスキルと、それまでの道のりをよく検討することが大事になります。時には目標を下げたり、外注することを前提にしたり、自分の都合にあった選択が必要になることもあります。そうして自分ができる範囲でのゴールが見えたら、ピアノやギターを習得する練習がしやすくなっていきます。
まとめ
DTMをやるなら、ギターやピアノが弾けた方が、間違いなくいいです。
ただし、どちらもそれなりに弾けるようになるには地道な訓練が必要です。自分が作曲のために求めるスキルを考え、それがどの程度のものなのかを認識した上で取り組まないと、リソース配分に無駄が生じます。
必要なスキルが定ったら、それが目標となって、あとは練習を続けていくことで、DTMの作曲や編曲に活かせるスキルが身についていきます。できることが増えると楽しいので、ぜひ頑張ってください!私も頑張ります!!
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