お酌
『社会に出た時の、大人のマナー』として、お酌のやり方を教わる人は多いのではないでしょうか。
私は高校卒業後、現役合格して進学した大学の体育会のラグビー部で、最初先輩に”やさ〜しく”教えてもらった記憶があります。数ヶ月前まで高校生だったのに、急にお酒の注ぎかたとかをやれ、ってちょっとビックリしました。
その後も学生のうちから会社で働く人とお酒を一緒させてもらった時など、様々なシーンでマナーとしてお酌を教えられてきました。やれ、ラベルが上だとか、空いてたらビールをつげ、とか。。。
30を過ぎて、少なくない社会人経験をしてきて、思うことがあります。
それって本当に必要?
それって気遣い?
お酌って、目上の人とかにしますよね。
「私はあなたのことを敬っています!」という気持ちを伝えるコミュニケーションだと思うんです。
きっと日本人は奥ゆかしいから、直接言葉で言うのを避ける「ワビサビ」的なコミュニケーションがよしとされているんでしょう。
『ビールを注ぐ時はラベルが上!』
『乾杯する時は、グラスは上司先輩より低く!!』
『常に上司先輩のグラスを見て、空いてたら注げ!!!』
これが、相手への敬意などの現れとしてやる、と言う解釈なんだと思いますが、、、
ぶっちゃけた話、、、
ラベルの上下とかどうでもよくないですか?
グラスの上下とかどうでもよくないですか?
飲みたいものを飲みたい時に自分で注いだり頼んだりするから、グラスなんかより自分との話に意識注いで欲しくないですか?
私もまだまだ若輩者ですが、後輩としてついてきてくれる人も少なからず居ます。ありがたいことです。彼ら彼女らが、もし敬意と思ってそれをしてくるなら、少なくとも私にとってはあまり意味がありません。敬ってもらうことは嬉しいですが、それは会話とか自然なやりとりの中で伝われば十分だし、そんな形式ばったマナーでやらなくてもいいです。(と、私は、思います)
集団の価値観、相手との関係性
今のお話は、何度もいいますが私の思いです。
当然、人によっては、ラベルを上向きにしてビールを注いでくれないと嫌な人もいるでしょう。後輩が自分より高い位置でグラスで乾杯してきたら不機嫌になる人もいるでしょう。自分のグラスが空いてるのにビール一つ注がない奴は、なってないと思うかたもいらっしゃるでしょう。
ですので、私はやっぱり、『マナー』と呼ばれているこれらの行為を実践することはあります。その方が、相手にとって良いのであれば、そうします。経験上、それでその場はうまく回ることが多いので、それさえやっておけばいいのだから、悩むこともありません。
ただ、気心しれた人と、無理に気を使わずに飲む時は、なるべく『マナー』をしたくないし、されないでいい、と思うのが本音です。自分のお酒は、自分のペースで、好きなものが飲みたいです。杓子定規で、飲み会の時はこうする、というのもつまらないと思います。
まとめ
お酌をしたい人もいれば、するのが面倒と感じる人もいるでしょう。
お酌してもらうことを当然と思う人もいれば、不要と考える人もいるでしょう。
ある決まった価値観で縛り上げることはよくないです。
ケース・バイ・ケースという曖昧な結論になってしまいますが、むしろ今ってそんな時代なんじゃないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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