伸び代と頭打ち
何かに挑戦すると、必ずつまづくことがあります。
全てがうまく行く人なんてそういないし、なんでもすんなり上手くいく挑戦は面白くないですよね?クリアしがいのないヌルゲーやってる状態です。
その躓いた状態から、もっと先へ行けるか・・・。これが伸び代がある状態です。
一方、躓いたあと、どうしても先へ行けない状態・・・これが頭打ちです。
伸び代があるのに、挑戦するのを諦めてしまったり、
逆に頭打ちになっているのに、無理に挑戦を続けてしまったり・・・。
これを見極めることで、挑戦する対象を明確にすることができます。
挑戦する対象
あなたは何に挑戦したいでしょうか?
料理人?
将棋の棋士?
プロ野球選手?
プロゲーマー?
世界には挑戦するものがたくさんあります。
そして、どんな挑戦も、取り組むことがそれぞれ違っています。
目的と手段
これを明確にすることが大事です。
何ができるようになりたいか?そのために何をするか?
これを間違えてしまうと、
プロギタリストとして超絶速弾きができるようになりたい!
そのために、筋トレをめっちゃ頑張る!
みたいな、間違った努力をしてしまいます。(物凄い筋力があれば速弾きが上手くなる訳ではありません。)
正しい努力を積み重ねる上で、何かに躓いたとき、私たちは伸び代と頭打ちを区別して考えなければ行けません。
躓いたときの自己分析
伸び代か、頭打ちか。
自分の置かれた状況を分析する上で、一つのバロメーターがあります。
まず、
「何がわからないか」が、わからない状態
これは行き詰まっているようで、伸び代がある可能性が高いです。
例えば、
「プログラミングを学習していて、テキスト通りに進めていて、エラーが起きた。どうしてそのエラーが起きたのか、解決方法はなんなのか。」
そこに気づけない状態というのは、自分がわからない、知らないことを掴むチャンスです。自分がわかっていないことに気づければ、そこを学習して、エラーの解決方法を知り、プログラムが動く原理を理解するのに役立ちます。
一方で、
「先へ進めない理由」が、よくわかっている状態
これは、頭打ちになっている可能性を考慮すべきです。
これは私の経験です。
小学校5年からラグビー漬けの青春時代を過ごし、中学、高校である程度選手として活躍し、大学もトップレベルのチームに所属しました。そこで、私の「フランカー」というポジションは、どう頑張っても身長差というハンデを埋めることが厳しいことを理解しました。
※ちなみに、「フランカー」は、昨年大活躍した日本代表のリーチ・マイケル主将のポジションです。
トップレベルの選手は皆、身長180以上はあり、ラインアウトなどのセットプレーでもジャンパーとして機能することが求められます。私の身長は167cm。どれだけ筋力をつけても、どれだけ俊敏に動けるようになっても、身長差というハンデを埋めることが厳しいことがわかりました。ラグビーをプレーすることは好きでした。しかしトップレベルを追い求めるには、物理的な限界があり、「これ以上挑戦しても期待値が低い」ということを痛感しました。もちろん、同じポジションで、小柄ながら活躍している選手もいます。しかしそれでも、ラグビーという競技の特性としては、限界があることが明白でした。
結果、私はラグビーのプレイヤーを大学4年で終えました。自分の中では、いくところまで行った。「やりきった、もう頭打ちになっている」と考えたからです。ラグビーで「先へ進めない理由」の大きなものが自分の身長でした。これはもう、自分の努力でどうにかできるものではありませんでした。
まとめ
我々がすることと同じくらい、我々がしないことを私は誇りに思う。
I’m as proud of what we don’t do as I am of what we do.
これはスティーブ・ジョブズ氏の言葉ですが、私たちは短い人生の中で、「何をやるか」を決めると同時に、「何をやらないか」を決めることもとても重要です。
自分の「伸び代」を見極めて、より自分が成長できる道へと歩みを進めていければと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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