人はなぜものを買うのか
『お金の勉強になる』という理由で、先日こちらの映画を観ました。
内容は、1990年代にニューヨークの証券会社で稼ぎ散らかした男の、絶頂とどん底を描いた、実話を元にしたお話です。
金、女、ドラッグという欲望まみれのアゲアゲエヴリナィなとっても刺激の強い映画です。三時間弱とそこそこ長いですが見応えあるので、刺激を求める大人の方にはオススメです。
ウルフ・オブ・ウォールストリートを観て学んだこと
この作品を観て学んだのは、
人はなぜものを買うか
というテーマを深く考えることの大切さです。
証券会社のセールスマンから成功した主人公
この映画の主人公は、証券会社のセールスマン(株とかを売る人)として、巧みなセールステクニックで価値のないクズ株を大量に売り捌いて手数料を荒稼ぎし、金融街でのし上がっていきます。
映画の中で印象的なシーンとして、セールスのやり方を仲間にレクチャーする場面で、
『このペンを私に売ってみろ』
というデモンストレーションがあります。
どこにでもある、ほんの百円程度の普通のペンです。
あなたが今、隣の人にそれを渡されて、「私にこのペンをどうやったら売れる?」と聞かれたら、なんと答えるでしょうか?
・「このペンはすごい価値のあるもので〜」と大袈裟に誇張する
・「あなたはこのペンがお似合いですよ〜」と価値を説く
どんな方法も、間違いではないかもしれません。
ですがこの映画では、強烈なメッセージを私たちに残してくれます。
「売るために必要なのは、需要だ」
さて、映画では何と言ってただのペンを人に売りつけるのが正解だったのでしょうか?気になる方はぜひ、映画を観て確かめてみてください。
(※これはセールスに対しての考え方の話であり、私が詐欺まがいな商売を推奨しているわけではありません。)
「それを買いたい」と思う理由
この話はセールスマンのことだけではありません。
普段買い物をする全ての人にも気づきを与えてくれます。
「欲しい」と思って私たちが買ったものは、なぜ「欲しい」と思ったのでしょうか?そこに明確な理由や根拠はあるのでしょうか?「衝動買い」というのは誰しも経験があると思います。なぜ「欲しい」という衝動が起こるのでしょうか?
行動経済学という学問では、心理学を交えて様々な人間心理からその理由を説明してくれます。そこには多くの心理現象が働くことが知られています。私たちの心は、ある仕組みによって「欲しい」というスイッチが入ってしまうようにできています。その仕組みを作動させられてしまえば、間も無く私たちはお財布からお金を出したり、クレジットカードの情報を入力してしまっているでしょう。
YouTuberのヒカルさんのこの動画みて、私は、
「うわっ、この壺欲しいかも!」
「いやいや危ない、買ってどうするんだ!ヒカルすげぇ!」
ってなりました。
まとめ
「需要」があると、人はものを買います。
その需要とは、人が「欲しい」と思うところにあります。
私たちが普段買い物をするときは、なぜ「欲しい」と思うかに目を向けて見ると、新たな気付きがあるかもしれません。
逆に何かを売るときは、人が「欲しい」と思う気持ちを丁寧に紐解くことが大事だと言えます。
最近では、買い占め、不当な転売、詐欺などのニュースがあとを断ちません。
それを「けしからん!最低だ!」と断罪するのはもちろん社会的には大事ですが、それだけに止まらず、なぜそういうことが起きてしまうのか。なぜそれで困ったり被害にあってしまう人がいるのかまで、踏み込んで考えることも重要だと思っています。
以上、映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観て、お金について学び考えてみたことをお伝えいたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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