能力を自分のものにする極意
人には色々な能力があります。
立って歩いたり、お箸を使って食事をしたり。
日本語の読み書きができたり。バスケのシュートが決められたり。
ピアノでモーツァルトのトルコ行進曲が暗譜で弾けたり、10分間で60本以上のホットドッグの早食いができたり、ケツで割り箸が割れたり、
普遍的なものから、その人オリジナルのものまで。
私たちは皆、生まれた時は、泣くことしかできない赤ん坊でした。
それが様々なことを経験し、覚え、習得し、長い道を歩いて、いろんな人がいろんな能力を身につけています。
気付いたら自然にできていたことや、誰かの指導のもと苦労して手に入れた能力など様々あります。今回は、自分一人で何かの能力を得て、自分のものにする極意を、私なりに解説します。
何か新しいことに挑戦し、新しい自分になりたいと思う方には参考にしていただけると思いますので、幾ばくかのお時間、お付き合いくださいませ。
スタンダード&カスタマイズ
私は
スタンダード&カスタマイズ
という方法を提案します。
スタンダードとは、その能力の定番の使い方です。
カスタマイズは、その定番をもとに自分のアイデアを織り交ぜた使い方です。
例をもとに詳しくご説明します。
スタンダードの例

これから人生で初めて、カレーライスを自分で作るとします。
材料は?調理器具は?何から調理したらいい?
これを最初から自己流でやる人はまずいないですよね。スタンダードを覚えるのがファーストステップです。
カレーのルゥの箱の裏には、材料と調理法が書いてあります。あの通りに作ればほぼ間違いなく美味しいカレーができます。
カレー作りに慣れてないのに「俺はやっぱ人とは違うカレー作っちゃうんだよなぁ・・・。」とか言っていきなりアレンジをしだすと、ほぼ100%ビミョーな味のものができてしまいます。
まずは変なことをせずに、このスタンダードができるようになります。
カスタマイズの例
ルゥの箱の裏のレシピ通りにカレーが作れるようになりました。
スタンダードを押えたら、次はカスタマイズです。
野菜の量や切り方を変えてみたり、隠し味に中濃ソースを入れてみたり、アイデアは無限大です。
ここでトライ&エラーを繰り返し、スタンダードをもとにしたカスタマイズをすることによって、あなただけのオリジナルカレーを作る、という能力が備わります。
おまけ:ミュージシャンのアイデンティティ
私がミュージシャンのアイデンティティを語るのは時期尚早かもしれませんが、まさしくこのスタンダード&カスタマイズこそミュージシャンのアイデンティティと言えると思います。
歌にしろ、楽器演奏にしろ、作編曲にしろ、まずは基本の「型」を覚えます。多くの先人たちが積み上げてきた、人の心に響く音楽の英知の集積を享受します(巨人の肩の上に立つ)。そこからはじめて、自分なりの表現を求め、自分の音楽を出していくことこそ、音楽家が音楽家たりえる振る舞いではないでしょうか。
まとめ
何か自分の強みが欲しいと思った時は、
スタンダード&カスタマイズ
を、ぜひお試しください。
迷った時は、スタンダードに戻って。
自分のものにしたければ、カスタマイズをして。
こうやって、往復していくうちに、きっと素晴らしいあなただけの能力が手に入ると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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