速いテンポは大きく、遅いテンポは細かく

音楽総合

演奏者のリズムのとり方

ギターでもベースでもドラムでも歌でも、演奏はリズムをとりながら(感じながら)するものです。

ただし、曲のテンポの拍通りにリズムをとるだけでは不安定になりがちです。その理由をご説明します。

NGなリズムのとり方

とてもゆっくりなバラードを演奏するとします。

拍子は4/4拍子、テンポは、60bpmくらいだとしましょう。ちょうど1秒で1拍、4秒で1小節になります。

これを、

「い〜ち、に〜い、さ〜ん、し〜い」

四分音符で4/4拍子をそのまま数えるイメージ

と数えながら演奏するのはオススメできません。四分音符など色々な長さの音を奏でる時に、音価(音の長さ)が曖昧になりがちだからです。

では、どうするかというと、8分音符や16分音符を頭の中で数えます。16分音符なら、

「いちにっさんしぃ、にぃにっさんしぃ、
さんにっさんしぃ、よんにっさんしぃ」

16分音符で数えるイメージ(拍の頭にアクセントがくると考える)

こうすることによって、長い音符の音価のコントロールがしやすくなりますし、細かい音符もコントロールしやすくなります。これが、

遅いテンポは細かく

とるということになります。

逆に速いテンポの曲を演奏したり、速いパッセージを演奏したりする場合。

こちらは逆に、リズムを大きくとります。

テンポ150の曲で16分音符が連続するようなフレーズの場合、16分音符をずっと数えていると、全体のテンポからずれてしまう恐れがあります。1小節で4分音符を4回とか、2分音符を2回、など頭の中で感じながら演奏することによって、テンポをキープして演奏できるようになります。

まとめ

「速いテンポは大きく、遅いテンポは細かく」数える、ということのご説明でした。

普段は何かと自分が心地いい(演奏しやすい)テンポで練習をしてしまいがちですが、あえてすごくゆっくりだったり、速いテンポで練習することも効果的です。リズムキープをしつつ、音楽的な表現を目指していっていただければ幸いです。

サウンドハウス

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