ビットとかバイトとか言われてピンとこない
パソコン、スマホ、インターネットが当たり前なこのご時世、よくわからない単位をよく目にします。
「通信速度は1Mbps!!」
「容量は1GB!」
「64bitプラグイン対応!!」
“めがびーぴーえす”とか、”びっと”、”めがばいと”なんて書かれてもさっぱりわかりません。
何を覚えたらいいんでしょうか?
心配無用です
この記事を読めば、あなたが普段めにする単位だけ覚えておけます。他のことは関係ないと思ってスルーしておけば大丈夫です!!(DTMをやる人もぜひ覚えてください!)
言葉の定義
まず、コンピューターは二進数でデータを扱います。私たちが普段使う10進数とは数え方が違うので注意してください。言葉の意味としてはそれぞれ、(それぞれWikipediaより)
・bit(ビット)
情報理論、コンピューティング、デジタル通信における情報の基本単位
・byte(バイト)
「複数ビット」を意味する、データ量あるいは情報量の単位
本来バイトとは、8ビット固定ではなく、扱う文字種や、あるいはワードサイズをいくつかに分割することによって決められる、1文字を表現する単位で・・・(中略)・・・しかし・・・(中略)・・・一般にバイトは8ビットであることが多い
このような意味になります。
1バイト = 8 ビット
こう覚えてしまって大丈夫です!
実際に使われている例
ハードディスク(SSD)
パソコンの中身、スマホの中身、テレビのレコーダーなど全て、ハードディスクが入っています。
また、パソコンだけで容量が足りない時は、外付けのハードディスクを使うこともよくあります。
「500GB」とか書いてあるのは、馴染み深いですね。このGB(ギガバイト)は容量の単位です。その下の単位はMB(メガバイト)で、1024MBが1GBです(二進法なので、この辺りは私たちにパッとイメージしづらいところです・・・)。
音楽、動画データ
音楽や動画のデータは、文書や写真データに比べて要領を食うのはよく知られています。
具体的には、ファイルの末尾に書かれている拡張子がポイントで、
例えば音楽データなら
世界に一つだけの花.wav
動画データなら
世界に一つだけの花<pv>.mp4
というように、.wavや.mp4という拡張子が付きます。
おおよその目安として、一曲あたりの容量の目安は、
.wav : 40MBくらい
.mp3 : 4MBくらい
.mp4(動画) : 500MBくらい〜
(※上記はあくまで目安です!特に動画は設定によってかなり差が出ます!)
.mp3の音楽データなら、だいたい250曲くらいで1GB使うイメージです。
スマホや格安SIMの通信速度
スマホを契約する時、通信速度などの情報が出ているのをよく見かけます。

この、「最大1Mbpsで使い放題」っていう部分に注目です。
Mbpsは「メガビーピーエス」と読みます。通信速度の単位で、1秒間当たり1メガビットのデータを送れる、という意味です。これは単位はbitビットの方です。
【単位の変換としては、1,000Kbps(キロビーピーエス)=1Mbps、1,000Mbps=1Gbps(ギガビーピーエス)となります。】
Googleで、「スピードテスト」と検索すると、パソコンでもスマホでも、現在のインターネット環境の速度が調べられます。
参考までに、1Mbpsなら、普通にネット見たりするにはストレスにならないくらい、と言われてます。
動画とか見るのに快適なネット速度は20Mbpsくらいだと言われています。


DAWの設定
※ここからは、DTMをやらない方は読まなくて大丈夫です!
※パソコンで作曲や歌ってみた、演奏してみたを録る方はぜひご覧ください!
DAWソフトでは「64bitプラグイン」とか、「32bit float処理」などの性能表示があったりします。
プロジェクトの設定の場合、16bitや24bitなどを選べることが多いです。
これは非常にややこしいので、整理して考える必要があります。
まずソフトに32bitとか64bitとかの添え書きがしてある場合、それはOS(WindowsやMac)が扱える情報量の大きさと関係があって、一昔前までは32bitが主流、今は64bitが主流となっており、これがDAWソフトやプラグインの性能とも関係します。
プロジェクト設定で使う16bitとか24bitなどは、オーディオデータのビット深度を表しています。大きくなればなるほど高音質でデータ量大、と覚えておけば問題ないです。
また、DAWソフトでの内部処理については下記の項目をご覧ください。
32bit float内部処理について
sleepfreaksで、32bitfloatと64bitの解説があります。
重要な点としては、
- 内部処理のbit数は設定に関係なく常に一定
- プロジェクトのビット解像度の設定は、録音の時に適用される(設定した値でファイルが保存される)※エフェクトかけ録りをする場合は32bit floatの設定にしとくと良いが、その分ファイルサイズが大きくなる
- DAW内でトラックを書き出し(オーディオ化)する際は、32bit floatにしておくと、書き出し後の音質の劣化がなく扱える
- 32bit float内部処理なら、オーディオ録音する時、DAW内で信号がクリップ(メーターが赤になる)してても歪まずに録音出来る。ただしオーディオ・インターフェースに入力する段階でクリップしていたら、元に戻すことは不可能
- マスターアウトもクリップさせないレベルにしておかないと、最後の書き出しの際に歪んでしまう
となります。が、ややこしいのでさらにポイントを絞ると、
- プロジェクト設定で32bit floatにすると、DAW側でボリューム操作やエフェクトかけ録りの時に音質劣化がなく録れる
- DAW内部の各トラックでクリップしてても、音質劣化なく保存される
- プロジェクト内で書き出す中間ファイルは32bit floatにしておくべき
- オーディオインターフェース内、マスターアウトはクリップNGなので気をつける
これを覚えておくといいでしょう。
まとめ:必要な情報だけ覚えておく
専門的な話になると、とても一般の人にはとっつきづらくなります。
なので、普段使うものに関する数字と、その目安だけイメージできるようになれば全く問題ないです!
必要なことだけ覚えて、
不要なことは覚えない
こう割り切ってしまいましょう!
(後から追加で知識が必要になれば、その都度また勉強していきましょう!一度に全て覚えようとするより効率がいいと思います!)
追記(2020.4.2)Cubaseにおける64bit floatエンジン処理について
Cubaseはバージョン9.5より、64bit floatでの内部処理が可能となっています。
また、バージョン10以降は、プロジェクト設定での32bit整数および64bit floatが選択可能となりました。
オーディオインターフェースの性能との兼ね合いにより、より緻密で情報量の多い録音と、内部の波形処理が可能となっています。
より詳しく知りたい場合、sleep freaksさんの解説動画が参考になるので、そちらも併せてご覧下さい!
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