バンドスコアにも誤植はある
本ってたまに、誤植(字とか表記とか間違ってること)ありますよね。
バンドスコアにも誤植ってあるんです。
(バンドスコアだけでなく、その他の譜面でも、出版物には誤植はつきものだと思っていた方がいいと思います)
なので、ギターやベースやキーボードをバンドスコアに書かれている通りに弾いていたら、
「実は音が違った」
なんてことがあるので注意が必要です。
バンドスコアは誰が作っているのか
メジャーで有名なバンドの曲がいっぱい載ってるスコアとか、アニソンがまとまってるスコアとか、書店や楽器屋やアマゾンなんかでいっぱいあります。
これは、実際にその曲を作ったバンドの人たちや作曲家の人たちが作っているわけではなく、「採譜」と言って別の人が譜面に起こしているものを販売しています(もちろん著作権処理の手続きをきちんとしないと売れません)。
採譜をして売り物レベルのスコアにするのは、やはり相当な音楽の知識とスキルがある人がやっています。でも、人間なので間違えることは大いにあり得ます。
具体的な間違え
例えば、スコア内のギターパートでいうと、
- TAB譜上の音と、対応する五線譜の音が違っている
- そもそも原曲とは半音ずれた音になっている
- オクターブ表記が抜けている
- 16分音符の符尾の連桁の位置がずれている
などが、私が今までみてきた『商品としてのスコア』で実際にあった間違えです。
問題なのが、こう言った間違えに、自分自身で気付けるかどうかです。
TAB譜の音を五線譜で表した場合にどこに当たるのかをちゃんと把握する能力、原曲を聴いて半音の違いを聴き取れる能力、五線譜上でのオクターブ違いの表記、連桁の表記の仕方などが正しく身についていなければ、こう言った間違えに気づくことができません。
なので、まだ勉強中の人が【バンドスコアに書いてあるから正しい!】と思って弾いてしまうと、間違ったままの演奏に気づけない、なんてことが起きてしまいます。
まとめ:市販の楽譜を正しく読む訓練を
楽器を手にしたら、好きな曲を弾きたくなります。
耳コピは難しいので、やはりバンドスコアやギター譜があるととてもありがたいです。
でも、売り物の楽譜が常に正しいとは限らないので、
少しずつ、音楽理論、聴音(ききとり)、譜面の読み書きの勉強も進めていくと、より充実した音楽ライフが楽しめるようになっていきます!
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